香川県高松市の歯科・矯正歯科医院 さいとう歯科クリニック|一般歯科・矯正歯科・小児歯科・インプラント・審美歯科・ホワイトニング

当クリニックでは歯の治療を通じ皆様の健康維持・増進に貢献できるよう、
生涯にわたってサポートさせて頂くことを目指しています。

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治療について治療について

インプラントについての質問にお答えします

Q1:インプラントはどのくらいもつのですか?

インプラントについての疑問の中で、素直に気になるのがいつまでもつのかということでしょう。基本的には手術後、いったん骨と結合してしまえばそうそうダメになるものではありません。5年間くらいの経過を見ると、95%以上が成功しているという報告が一般的です。

失敗するケースとして、骨とインプラントが結合できない場合があります。骨の質などの要因によって手術に問題がなくても結合できない場合もあります。どの段階でダメだと判断するのかも難しいところなのですが、基本的に治癒期間として数ヶ月おいた後にくっついていないようなら撤去した方がよいでしょう。その後どうするかは、状況にもよりますが、インプラントのサイズ(太さ・長さなど)や種類を変えて再手術をする場合もありますし、再度失敗の可能性が高いと判断すれば、あきらめるということもあり得ます。

一度結合したインプラントがダメになることも考えられます。一番危険なのは、インプラント周囲炎です。インプラントが歯周病になると思ってください。歯磨きが不充分だとインプラントの周囲に炎症が起き、インプラントを支えている骨が溶けていきます。初期の段階なら、清掃をきちんとすることで、骨の吸収が止まり撤去する必要はないのですが、ひどくなってしまえばこれも撤去するしかなくなります。こういう事態を防ぐためにも定期検診は絶対必要です。様々な条件が整い、きちんとメインテナンスをすれば長期にわたって機能させることも可能です。長持ちさせるためには、まずインプラントの適応症例であるということが大前提で、加えて術後のメインテナンスをしっかり行うことが大切です。

Q2:手術にはどれくらいの時間がかかりますか?

埋入する数が1~2本なら1時間程度で終わります。もちろん数が多くなれば時間は長くなります

Q3:手術は入院しなければならないのですか?

ほとんどの場合、外来で手術できます。

Q4:どのくらいの期間がかかりますか?

最近のインプラントは、表面の構造が改善されており、骨とくっつきやすいようにできています。手術後下顎だと約1・5~2ヵ月、上顎だと4~6ヵ月で骨とくっつくと説明しているメーカーがほとんどです。ただ、骨の質にも大きく左右されますので、もう少し長く待つこともあります。最近は、インプラントを埋めてすぐに仮歯を入れるということも行われるようになってきました。ただ、骨の質によっては難しい場合もありますし、早期に負荷をかけることで上手く骨とくっつかない場合もあるようです。

骨とくっついた後、上部構造を作製します。仮歯を入れてしばらく様子を見ることもあります。仮歯で様子をみるのは、咬みあわせ・歯の形・歯肉の形といった様々なことを実際に使ってもらって確認するためです。通常は、手術から数えて3~4ヵ月程度で治療が終わりますが、これはあくまでも最短のケースです。

インプラントの治療は歯を抜くことから始める場合も多いので、抜いたところの治癒を待ったり、骨に対する事前の手術が必要だったりしますから、1年くらいはかかるものだと思っていた方がよいかもしれません。

Q5:費用はどれくらいかかりますか?

自由診療ですから、歯医者さんによってまちまちです。上部構造も含めて1本当たり20~50万円とかなり幅はあるようです。(当院では基本的には、手術料¥129,600 上部構造¥216,000です。必要に応じてCT撮影料や診断料が発生します。お口の状況や埋入本数によっても変わってきますので、治療前にお見積もりをさせていただきます。)

使っているインプラントシステムや、型をとる方法や材料など、医院によって具体的な治療法にはかなり違いがあると思います。精密さを追及すれば手間もかかりますし、材料費も高くなってきますので、そのあたりもきちんと先生に質問してみた方が良いと思います。安いから、高いからというだけの理由で判断すべきではないと思います。オプションの手術が必要になれば、その費用がかかる場合もあります。

Q6:インプラントをする最大のメリットはなんでしょうか?

いろいろあると思いますが、自分が考える最大のメリットは、他の歯にかかる負担を減らすことができるということだと思っています。もちろん、ほとんど歯がない場合は例外ですけど。

例えば一本の歯を失った時の治療法としては①ブリッジ②義歯③インプラントが考えられます。 ①のブリッジは前後の歯を削るというのが問題です。加えてブリッジにしても義歯にしても、減った歯が受け持っていた負担を、残された歯が負担することになるというのがもっと大きな問題だと思います。義歯の場合は、バネをかけていますから、取り外しの度にバネをかけている歯に負担がかかることになりますし、バネの周囲には汚れも溜まりやすいのでバネをかけた歯が悪くなることがとても多いです。どちらにしても、残った歯に対する負担は大きくなるということです。 そこにインプラントを植立すれば、咬む力を負担してくれますから、残りの歯を助けることになります。ブリッジの場合のように、隣の歯を削ることを避けることもできます。

例えば2本の歯を削ってブリッジにしたとして、10年後にブリッジを支える歯はどうなっているでしょうか?ブリッジの場合10年後には10%が、15年後には30%がダメになっているというデータもあります。ブリッジなら・・・義歯なら大丈夫というわけでもありません。むしろできるだけ長い期間、できれば生涯にわたってきちんと咬める状態を保つという観点からすれば、他の歯に負担を強いる治療法にはリスクがあると考えなければいけません。そういう意味で、インプラントには大きなメリットがあると思います。

インプラントは十分なお手入れとかみ合わせなどの条件が整えば、一生もたせることも可能です。そのためには他の歯も含めたメインテナンスが不可欠です。 長期にわたってお口の健康を保つということは、患者さんと歯科医の共同作業なのです。お互い協力しながら生涯“食のQOL”を保てるように頑張りましょう!